「フィリピンは物価が安い」とよく耳にしますが、実際にどれくらい安いのでしょうか?そして、留学や旅行、長期滞在を考える際に、毎日の生活費はどの程度かかるのでしょうか。
2025年現在、フィリピンは経済成長とインフレの影響で、以前より物価が上昇しています。それでもなお、日本と比べると食費や交通費は格安で、上手に現地の生活スタイルに馴染めば、日本の半分程度の生活費で暮らすことが可能です。
本記事では、フィリピンの物価について 食費・交通費・住居費・通信費・娯楽費 まで分野ごとに詳しく解説します。留学や旅行の準備をしている方、将来のロングステイを考えている方にとって、現地での費用感をイメージする参考になるはずです。
フィリピンは近年、経済成長が著しく、都市部を中心に物価も少しずつ上昇しています。ただし、日本と比べれば依然として生活コストは低く、ローカルスタイルに合わせれば十分に節約できます。
1フィリピンペソ(PHP)=約2.6円前後
為替は常に変動しますが、日本円に換算しやすいのは「100ペソ=260円くらい」と覚えておくと便利です。
フィリピンの最低賃金は地域によって異なりますが、セブでは 1日500〜600ペソ(約1,400〜1,600円) 程度。
月収ベースでは 15,000〜20,000ペソ(約4〜5万円) が一般的な労働者の収入です。
この数字からもわかるように、現地の人々にとっては100ペソ(約270円)の外食でも高めに感じることがあります。外国人にとっては安くても、フィリピンの生活水準を踏まえると「物価が安い=現地基準では普通」ということも理解しておくと良いでしょう。
食費:日本の半分程度(ローカル食堂利用時)。
交通費:日本の1/5以下。
家賃:都市部のコンドミニアムは日本と同じくらいかやや安い。
娯楽:マッサージや映画館は日本の半額以下。
物価は安いが、輸入品や欧米ブランドはむしろ日本以上に高い場合がある点に注意が必要です。
フィリピン生活で最も実感しやすい物価の差は「食費」です。ローカルフードを中心にすれば驚くほど安く、日本と同じ食生活を求めると割高になります。ここでは、自炊と外食の両方を具体的に見てみましょう。
ローカル食堂(カレンデリア)
定食1食 100〜200ペソ(約270〜540円)
→ ご飯とおかず数品が付く庶民的な食堂。ボリュームもあり、最もコスパが良い。
フードコート・ファストフード
150〜300ペソ(約400〜800円)
→ ジョリビー(フィリピンの国民的ファストフード)、マクドナルド、モール内のフードコートで食事可能。
カフェやレストラン
カフェのコーヒー:120〜180ペソ(約320〜480円)
ファミリーレストラン:300〜600ペソ(約800〜1,600円)
→ 日本とあまり変わらない価格帯になることも。
日本食・中華・韓国料理店
500〜1,000ペソ(約1,300〜2,700円)
→ 輸入食材を使うため割高。頻繁に通うと食費が日本並みに高くなる。
セブ島や都市部にはスーパーが多く、自炊も可能です。ただし輸入品は高いため、ローカル食材を使うのがおすすめです。
主食
米1kg:50〜60ペソ(約140円前後)
パン1斤:50〜70ペソ(約140〜190円)
肉・魚
鶏肉(1kg):180〜200ペソ(約500円前後)
豚肉(1kg):250ペソ前後(約670円)
魚(バングスなどローカル魚1kg):150ペソ前後(約400円)
卵・乳製品
卵10個:70〜90ペソ(約190〜240円)
牛乳1L(輸入品):100〜150ペソ(約270〜400円) → 日本より高め
野菜・果物
トマト1kg:60ペソ(約160円)
バナナ1房:40〜60ペソ(約110〜160円)
マンゴー1kg:120〜150ペソ(約320〜400円)
ローカル食材は安い → 米・鶏肉・フルーツは日本の半額程度。
輸入品は高い → 牛乳、チーズ、パン、スナック菓子などは日本以上。
自炊派よりも、外食を上手に利用した方がコスパが良いケースが多い。
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フィリピンの交通費は、日本と比べて圧倒的に安いのが特徴です。特に短距離移動は非常に低コストで済みますが、交通手段ごとに快適さや安全性は異なるため、目的に合わせて使い分けることが大切です。
初乗り:12〜15ペソ(約30〜40円)
市内移動の代表的な乗り物。乗合バスのような感覚で利用できる。
最安の移動手段だが、観光客や留学生にはややハードルが高い(混雑、スリに注意)。
短距離:50〜100ペソ(約130〜270円)
市街地でよく見かける。渋滞回避には便利だが、ヘルメットが簡易的だったり事故リスクがあるため注意が必要。
初乗り:40ペソ(約110円)
市内移動:10〜15分で150ペソ(約400円前後)。
メーター制だが、まれに不正請求や遠回りをされることもあるので注意。
タクシーよりやや割高(10〜20%増)だが、安全性と透明性が高い。
スマホで配車・支払いできるため、留学生や旅行者には最も安心。
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長距離移動用。セブから郊外都市まで数百ペソで移動可能。
車内は冷房が効いているが、時間に正確ではないことも多い。
日本に比べて 1/5以下のコスト。
100〜200円で市内のほとんどの場所に行ける。
安さ重視ならジプニー、安全と快適さ重視ならGrabがおすすめ。
フィリピンでの住居費は、日本と比べると全体的に割安ですが、エリアや物件のグレードによって大きく変わります。留学か長期滞在かでも費用感が異なるため、それぞれのケースを見ていきましょう。
語学学校に通う場合、基本的には 授業料+寮費+食事 がセットになっています。
1か月:約15〜25万円(授業料・寮費・食費込み)
1人部屋は割高、2〜3人部屋は割安。
光熱費や教材費など一部の現地費用は別途必要。
留学生は「家賃を別で探す必要がない」のが安心ポイント。
フィリピン留学の総費用についてはこちら!
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リタイアやロングステイで滞在する場合は、コンドミニアムを借りるのが一般的です。
ワンルーム(20〜30㎡、家具付き)
月15,000〜30,000ペソ(約4〜7万円)
1ベッドルーム(40〜50㎡)
月25,000〜50,000ペソ(約7〜13万円)
高級コンド(プール・ジム付き)
月50,000ペソ以上(約13万円〜)
物件によっては管理費が加算される場合もありますが、それでも日本の都市部よりは割安で、リゾート感のある住環境を得られるのが魅力です。
さらに安く抑えたい場合はローカルアパートもありますが、
月5,000〜10,000ペソ(約1.5〜3万円)
エアコンなし、家具なしが多い
治安や衛生面に不安あり
留学生や初心者の長期滞在者にはあまりおすすめできません。
留学生:授業料込みで1か月15〜25万円が相場。
ロングステイ:家具付きコンドミニアムなら月4〜7万円が目安。
日本と比べて安く、同じ予算でもワンランク上の住環境を得られるのがフィリピンの魅力。
フィリピンの光熱費や通信費は、日本と比べると「水道・通信は安いが、電気代は高め」というのが特徴です。特にエアコンの使用状況によって電気代が大きく変わります。
1人暮らし(エアコン使用少なめ):月2,000〜3,000ペソ(約5,400〜8,100円)
1人暮らし(エアコン毎日使用):月5,000〜8,000ペソ(約13,500〜21,600円)
家族やルームシェア:エアコン複数台利用で1万ペソ超えることも。
フィリピンは電気代が日本より25%ほど割高といわれています。暑い国なので、エアコンの使い方で大きく変動します。
1人暮らし:月300〜500ペソ(約800〜1,300円)
家族・シェア:月800〜1,500ペソ(約2,100〜4,000円)
日本よりかなり安い。水圧や供給の安定性に課題はあるが、費用面での負担は少ない。
月額固定回線:1,500ペソ前後(約4,000円)
光回線プラン(100Mbps):2,500ペソ前後(約6,800円)
日本よりやや遅く不安定な場合があるが、オンライン会議や動画視聴は十分可能。
プリペイドSIM:データ通信(5GB/7日間)で200ペソ程度(約540円)
30日間無制限プラン:約1,000ペソ(約2,700円)
空港やショッピングモールで簡単に購入可能。留学や短期滞在ならプリペイドSIMが便利。
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電気代は高め:日本以上になることも。
水道代は格安:数百ペソで収まる。
通信費は手頃:Wi-FiとプリペイドSIMを併用すれば快適。
フィリピンは物価が安いため、娯楽や観光も日本に比べてかなりリーズナブルに楽しめます。留学生や長期滞在者でも気軽に利用できる価格帯が多く、「勉強+リフレッシュ」の両立がしやすい環境です。
ローカルマッサージ:1時間300〜400ペソ(約800〜1,100円)
スパや高級リゾート内マッサージ:1時間800〜1,500ペソ(約2,200〜4,000円)
日本の約3分の1の価格で気軽に利用可能。留学生にも人気のリフレッシュ手段。
チケット:250〜350ペソ(約700〜950円)
ポップコーンやドリンクをつけても1,000円以内。
日本の半額以下で最新の映画を楽しめる。
アイランドホッピング(島めぐりツアー):1人1,500〜3,000ペソ(約4,000〜8,000円)
ダイビング(体験ダイビング1回):3,000〜4,500ペソ(約8,000〜12,000円)
シュノーケリングツアー:1,000〜1,500ペソ(約2,700〜4,000円)
リゾート感あふれるアクティビティが日本より安く体験できる。
セブ島の観光スポットについてはこちら!
セブ島のマリンアクティビティについてはこちら!
プールやビーチ利用+ランチ付き:1,000〜2,500ペソ(約2,700〜6,700円)
セブ島やマクタン島では定番。週末の息抜きとして利用する留学生も多い。
バーや居酒屋:ビール1杯80〜150ペソ(約220〜400円)
クラブ入場料:300〜500ペソ(約800〜1,300円)
日本に比べると安いが、夜間の外出は治安面に注意が必要。
日常的な娯楽(映画・マッサージ)は日本の半額以下。
アクティビティやリゾートも比較的安価で体験できる。
夜遊びは控えめにすれば、安全かつ低コストで楽しめる。
フィリピンの物価は全体的に「安い」というイメージがありますが、実際には分野ごとに差が大きく、注意点もいくつかあります。ここでは、現地生活で知っておきたい特徴を整理します。
ジプニーやバイクタクシーなどの交通費は日本の1/5以下。
ローカル食堂での外食は1食300円以下でお腹いっぱい食べられる。
マッサージや映画館などの娯楽も格安。
現地の人々と同じスタイルで生活すれば、生活費を大幅に抑えられる。
牛乳、チーズ、パン、加工食品などの輸入品は日本より高いこともある。
日本食レストランは1食1,500〜2,500円する場合もあり、頻繁に通うと日本と同じ水準の出費に。
「日本と同じ暮らし」を求めると割高に感じることが多い。
フィリピンは経済成長とともに物価が上昇傾向。
為替レートも円安が進むと、想定以上に出費が増える。
長期滞在や留学を考える場合は、最新のレートや物価情報をチェックしておくことが大切。
セブ島でお得に両替する方法についてはこちら!
市場や観光地のタクシーでは「観光客価格」を提示されることも。
正規料金を知らないと割高に払ってしまう可能性がある。
Grabなどの配車アプリを使えば、料金の透明性が保たれ安心。
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セブ島やマニラの中心部は物価が高め。
田舎に行くほど生活費は下がる。
特に家賃と外食費は都市部と地方で大きな差がある。
✅ まとめると、「現地に馴染むほど安い」「日本と同じ生活を求めると割高になる」というのがフィリピン物価の特徴です。
フィリピンの物価を分野ごとに整理すると、日本と比べてどのくらい違うのかがより明確になります。ここでは主要な生活費を比較してみましょう。
ローカル食堂:1食 100〜200ペソ(約270〜540円) → 日本の半分以下
カフェやレストラン:300〜600ペソ(約800〜1,600円) → 日本と同水準
日本食レストラン:1,500〜2,500円程度 → 日本より割高
ローカル中心なら食費は日本の半分程度、輸入品や日本食中心だと逆に高くつく。
ジプニー:12〜15ペソ(約30〜40円)
タクシー10分:150ペソ(約400円前後)
日本のバスやタクシーに比べると 1/5以下。日常の移動は大幅に安い。
コンドミニアム(ワンルーム家具付き):月4〜7万円
日本(都市部ワンルーム):月7〜10万円
家賃は都市部同士で比べると「少し安い〜同程度」。ただしプールやジム付きの物件が多く、同じ予算でも「質の高い住環境」を得やすい。
電気代:月3,000〜8,000ペソ(約8,000〜22,000円) → 日本より高め
水道代:月300〜500ペソ(約800〜1,300円) → 日本より安い
インターネット:月1,500ペソ前後(約4,000円) → 日本とほぼ同じ
「電気代は高いが、それ以外は安め〜同程度」という印象。
映画館:300ペソ(約800円) → 日本の半額以下
マッサージ:300〜600ペソ(約800〜1,600円) → 日本の1/3程度
リゾートデイユース:1,000〜2,500ペソ(約2,700〜6,700円) → 日本のリゾートホテルより割安
娯楽は総じて日本より安く、気軽に楽しめる。
ローカル生活をすれば 日本の半分程度の生活費。
輸入品や日本食に依存すると、むしろ割高に感じることもある。
留学や長期滞在では「現地に馴染むスタイル」を取り入れるのがコツ。
フィリピンの物価は、2025年現在も日本と比べて総じて安く、生活スタイル次第で日本の半分程度の費用で暮らせるのが大きな魅力です。
食費:ローカル食堂なら1食300〜500円、日本食や輸入品は割高。
交通費:市内移動は100〜200円程度と日本の1/5以下。
住居費:コンドミニアムは月4〜7万円で、プールやジム付き物件も多く、コスパ良好。
光熱費:電気代は日本より高いが、水道や通信は安め。
娯楽費:映画・マッサージ・リゾート利用など、日本の半額以下で楽しめる。
ただし注意点として、
日本と同じ生活を再現しようとすると、輸入品や外食費で出費がかさむ。
為替やインフレの影響を受けやすいため、最新の情報を確認することが大切。
結論として、フィリピンでの生活は 現地の生活スタイルに馴染むほど節約でき、快適さとコストのバランスを取れば、日本よりも豊かに過ごせる 可能性があります。
留学や旅行、長期滞在を考えている方は、ぜひ本記事を参考に現地での費用感をイメージし、安心してフィリピン生活をスタートしてみてください。
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