フィリピン・セブ島は、日本からのアクセスが良く、物価も比較的安いため、語学留学の定番エリアとして高い人気を誇ります。特にセブ島は、首都マニラと並んで語学学校の数が多く、毎年数万人の留学生が訪れる地域です。
そんなセブ島での留学先は、大きく 「セブシティ(市街地)」 と 「マクタン島(リゾートエリア)」 に分かれます。同じセブ島といっても、それぞれのエリアには雰囲気や生活環境に大きな違いがあります。
セブシティは大型ショッピングモールや飲食店が集まり、生活の利便性が高い一方、交通渋滞や治安の面で注意が必要です。対してマクタン島はリゾート感あふれる環境で、治安が比較的落ち着いているため、学習に集中しやすいのが特徴です。
ただし、「マクタン島ならどの学校からもビーチが目の前」というイメージは誤解で、実際には 徒歩では行けない場合や10〜20分歩く必要がある学校も多い のが現実です。海の近さを重視する場合は、立地をしっかり確認して学校を選ぶ必要があります。
本記事では、セブシティとマクタン島の違いを徹底比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理しながら、留学するならどちらが自分に合っているかを考えるためのポイントを紹介します。
セブシティはセブ島の中心地であり、経済・商業の拠点でもあります。大規模なショッピングモールやオフィスビルが立ち並び、街中には多国籍料理のレストランやおしゃれなカフェも豊富。生活の利便性を重視したい人には魅力的な環境です。
セブシティには、観光客や現地の富裕層も訪れる アヤラモール や SMモール などの大型ショッピングモールが点在しています。日用品の買い物はもちろん、レストラン、映画館、ジムなども揃っており、留学生活に必要なものはほぼ全てシティ内で完結できます。
また、カフェ文化が根付いているため、自習や勉強場所として利用できるカフェが多いのも特徴です。
セブシティには多くの語学学校が集中しており、留学プランの選択肢が幅広いのも魅力です。TOEICやIELTSなど試験対策に特化した学校から、初心者向けの会話中心の学校まで、ニーズに応じて選びやすい環境が整っています。
一方で、デメリットも少なくありません。最大の問題は 交通渋滞。通学や買い物の移動に時間がかかることが多く、予想以上にストレスになるケースもあります。特に通勤時間帯や週末のモール周辺は、タクシー移動でも倍以上の時間がかかることがあります。
また、シティ中心部には繁華街や歓楽街があり、夜間の治安面には注意が必要です。スリや置き引き、強引な客引きなどに遭う可能性があり、外出時は自己管理が求められます。
セブシティは便利な反面、遊びの誘惑が多い環境でもあります。ナイトライフやショッピングに気軽にアクセスできるため、気がつくと勉強時間が削られてしまうという声も少なくありません。特に短期間で集中して英語力を伸ばしたい人にとっては、環境が足を引っ張る可能性があります。
マクタン島は、セブシティから橋でつながるリゾートエリアです。世界的なリゾートホテルが立ち並び、アイランドホッピングやダイビングの拠点としても有名。国際空港もマクタン島にあり、アクセスの良さや治安の安定から、留学先として近年人気が高まっています。
マクタン島の魅力といえば、やはり 海とリゾートの近さ。授業の合間や放課後に、海辺を散歩したりリゾートホテルのプールを利用したりと、南国らしい環境でリフレッシュできます。勉強だけでなく、留学生活そのものを楽しみたい人に最適です。
繁華街や歓楽街があるセブシティに比べて、マクタン島は治安が安定しています。観光客や家族連れが多く、警備体制も整っているため、女性や親子留学でも安心感があります。
セブ・マクタン島のリゾートエリアの治安についてはこちら!
国際線の玄関口である マクタン・セブ国際空港 が島内にあるため、到着してから学校までの移動時間が短いのも大きなメリットです。長時間のフライト後でも移動の負担が少なく、初めて海外留学する人にとっても安心です。
以前は「リゾートは良いけれど生活面が不便」と言われていましたが、近年は Mactan Newtown をはじめとした複合施設や商業エリアが整備され、スーパー、レストラン、銀行、ジムなども利用可能になりました。日常生活に必要なものは、ほぼ島内で揃えられます。
「マクタン島=海が目の前」というイメージを持つ人も多いですが、実際にはそうではありません。
多くの学校は 徒歩では行けない場所 にあるか、海まで10〜20分歩く必要がある 場合があります。
海の近さを重視するなら、ビーチ沿いに校舎を構える学校を選ぶ必要があります。
そのような学校はごくわずかであり、数校に限られるのが実情です。
セブシティとマクタン島、それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。両エリアの違いを視覚的に整理することで、自分に合った環境を選びやすくなるでしょう。
項目 | セブシティ | マクタン島 |
---|---|---|
生活利便性 | ◎ 大型モールや飲食店が充実。生活に必要なものは全て揃う。 | ◯ 「Mactan Newtown」など複合施設が整備され、日用品や飲食には困らない。 |
学習環境 | △ 娯楽や繁華街の誘惑が多く、集中しにくい面も。 | ◎ 静かで落ち着いた環境。勉強に集中しやすい。 |
治安 | △ 繁華街や人混みではスリや盗難に注意が必要。 | ◎ 観光客やリゾート客が多く、比較的安全。 |
アクティビティ | ◯ シティ観光やショッピングを楽しめる。 | ◎ 海やビーチリゾート、アイランドホッピングが身近。 |
交通 | △ 渋滞が深刻で移動に時間がかかる。 | ◎ 国際空港が近く、移動もスムーズ。 |
海の近さ | × 内陸にあるため、基本的に海は遠い。 | ◯ 学校によっては徒歩圏内。ただし多くは徒歩不可か10〜20分必要。 |
利便性重視ならセブシティ:ショッピングや外食を楽しみたい人に向いている。
学習効率や治安重視ならマクタン島:静かな環境で安心して勉強できる。
海の近さは要チェック:マクタン島といっても学校によって立地は大きく異なる。
セブシティと比較すると、マクタン島には「学習効率」と「快適さ」の両方を叶えられる魅力があります。ここでは、留学生から特に評価されているメリットを整理してみましょう。
マクタン島は繁華街が少なく、遊びやナイトライフの誘惑もシティほど多くありません。観光客が多いエリアとはいえ、学校周辺は比較的落ち着いているため、勉強に集中しやすい環境が整っています。
観光地として整備が進んでいるため、シティ中心部に比べてスリや盗難のリスクは低めです。警備が行き届いたホテルやリゾートも多く、女性や親子留学でも安心して滞在できます。
セブ・マクタン島のリゾートエリアの治安についてはこちら!
授業後や休日には、すぐ近くのリゾートホテルやビーチでリフレッシュが可能。アイランドホッピング、ダイビング、シュノーケリングなどのマリンアクティビティを楽しめるのは、マクタン島ならではの強みです。勉強と休暇を両立できる留学生活を実現できます。
セブ島のマリンアクティビティについてはこちら!
マクタン・セブ国際空港が島内にあるため、到着してから学校までの移動がスムーズ。長時間のフライト後も移動の負担が少なく、特に初めての海外留学の人にとっては大きな安心材料です。
落ち着いた環境や治安の良さから、親子での留学やシニア層にもマクタン島は選ばれやすい傾向があります。ビーチやプールが身近にあるため、学習以外の時間も無理なく楽しむことができます。
セブ島親子留学についてはこちら!
マクタン島と聞くと、多くの人が「どの学校からも海が目の前にある」と想像しがちです。しかし実際にはそうではありません。
マクタン島にある語学学校の多くは、島の内陸部や道路沿いに位置しています。ビーチ沿いに校舎を構える学校は非常に限られており、実際に徒歩数分で海に出られる学校はごくわずかです。代表例としては、ジーニアスイングリッシュやブルーオーシャンといった学校が挙げられます。
ジーニアスイングリッシュ完全ガイドについてはこちら!
「マクタン=リゾートアイランド」というイメージから、どの学校も海が目の前だと思われがちですが、多くの学校はそうではなく、
徒歩では海に行けない場所にある
行けるとしても10〜20分ほど歩く必要がある
というケースがほとんどです。
そのため、もし「留学中は海を眺めながら勉強したい」「授業後に気軽にビーチで散歩したい」と考えているなら、学校選びの段階で必ず立地を確認しておくことが大切です。学校紹介のパンフレットやウェブサイトの写真は、提携リゾートホテルや近隣ビーチを掲載している場合も多いため、**「実際に校舎から海までの距離」**をしっかり調べてから申し込むようにしましょう。
マクタン島での留学生活は、勉強とリゾート体験を両立できるのが大きな特徴です。ここでは、実際にどのような毎日を過ごせるのかをイメージしてみましょう。
朝から夕方まではマンツーマンやグループレッスンでしっかり勉強。放課後には、近くのジムやプールで体を動かしたり、海辺を散歩したりして気分をリフレッシュできます。静かな環境のおかげで、自習や復習にも集中しやすいのがメリットです。
フィリピン語学留学の1日についてはこちら!
休日は、アイランドホッピングで離島を巡ったり、シュノーケリングやダイビングで海のアクティビティを楽しんだりと、南国ならではの体験が可能です。リゾートホテルのデイユースを利用して、ビーチやプールでゆったり過ごす留学生も多くいます。
セブ島のマリンアクティビティについてはこちら!
マクタン島には「Mactan Newtown」をはじめとするショッピングモールやスーパーがあり、日用品の買い物や外食にも困りません。シティほどの規模はないものの、留学生活に必要なものは十分揃う環境です。
「たまには都会的な雰囲気を味わいたい」という場合も、タクシーで30〜40分程度でセブシティに出られます。映画館や大型モールでのショッピングなど、シティならではの楽しみ方も組み合わせることができます。
マクタン島は、利便性よりも 落ち着いた環境や快適さを重視したい人 に向いています。具体的には、次のようなタイプの留学生におすすめです。
繁華街やナイトライフの誘惑が少なく、静かな環境で学習に取り組めるため、短期間で成果を出したい人にぴったりです。
シティ中心部に比べて安全性が高く、女性一人留学や未成年を含む親子留学でも安心して過ごせます。
海やリゾートが身近にあることで、勉強だけでなく休暇のような時間も楽しみたい人に最適です。放課後や週末にはアイランドホッピングやビーチ散歩など、南国らしい体験が待っています。
ただし「マクタン=海がすぐそこ」というイメージは誤解で、本当にビーチ沿いにある学校はごくわずか。海辺の環境を最優先にしたい人は、学校の立地をしっかり確認して選ぶ必要があります。
治安や生活環境の安心感から、親子やシニア層にも人気。静かに学習に専念できる点は、この層にとって大きなメリットです。
セブ島留学は「セブシティ」と「マクタン島」の2つのエリアに大きく分かれます。同じセブ島でも、環境や学び方に大きな違いがあります。
セブシティ
ショッピングや外食に便利で学校の選択肢も豊富。
ただし渋滞が深刻で、治安面の注意も必要。
娯楽や繁華街の誘惑が多く、集中力を保つのが難しい場合もある。
マクタン島
リゾート感あふれる環境で、勉強とリフレッシュの両立が可能。
治安が比較的安定していて、親子や女性にも安心。
国際空港が近く、アクセスが便利。
ただし「どの学校も海が近い」わけではなく、徒歩では行けない、もしくは10〜20分歩く必要がある学校も多い。
結論として、
利便性を最優先するならセブシティ
集中して学びたい、リゾート気分も味わいたいならマクタン島
がおすすめです。
特に「勉強に集中しつつ、安心して留学生活を送りたい」「放課後や週末に海でリフレッシュしたい」という方には、マクタン島が最適な環境といえるでしょう。
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