「フィリピン留学はマンツーマン授業だから、英語ゼロでも大丈夫」
そんな声を耳にすることがありますが、実際に現地で学び始めた留学生の多くが口を揃えて言うのは、
「もっと日本で勉強しておけばよかった…」
ということです。
確かに、フィリピン留学は短期間で英語力を伸ばせる環境が整っています。しかし、まったく準備をせずに渡航すると、授業の内容が理解できなかったり、講師の質問に答えられなかったりして、貴重な留学期間を“英語の基礎を思い出す時間”に使ってしまうことになりかねません。
逆に、出発前に最低限の文法や単語、リスニングの耳慣らしをしておけば、到着初日から会話練習に集中でき、同じ期間・同じ費用でも何倍もの成果を得られます。
本記事では、初心者〜中級者まで共通して取り組むべき**「フィリピン留学前に勉強しておくべきこと7選」**を詳しく解説します。さらに、効率的な勉強法やおすすめ教材も紹介するので、これから留学を予定している方は、ぜひ参考にして出発前から英語力を底上げしましょう。
フィリピン留学は、マンツーマン授業と英語漬けの生活によって短期間でも効果が出やすい留学スタイルです。しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すには**「渡航前の準備」**が欠かせません。事前学習をしているかどうかで、現地での吸収スピードや成果が大きく変わります。
留学先の授業は基本的にすべて英語で進みます。
中学レベルの文法や単語を理解している人なら、講師の説明や質問をスムーズに理解できますが、基礎がないと授業の大半を「聞き取りに必死な時間」に使ってしまいます。
事前学習で基礎を固めておくことで、授業時間を「理解する時間」から「使う時間」に変えられます。
基礎ができていれば、現地初日から自己紹介や日常会話の練習が可能です。
逆に準備不足だと、授業の最初の1〜2週間は「単語や文法を覚える時間」になり、スピーキング量が激減します。留学期間が短い場合、この差は致命的です。
留学前に多少なりとも英語を話す・聞く経験を積んでおくと、現地での心理的ハードルが下がります。
特に初めての海外生活では緊張や不安も大きいですが、知っている単語やフレーズが頭にあるだけで、会話への一歩が踏み出しやすくなります。
事前学習をしておけば、現地では「応用」に集中できるため、成果が早く現れます。
例えば、文法をゼロから学び直すのに3週間かかる人と、出発前に済ませている人とでは、3週間分の学習効果の差がそのまま出ます。
フィリピン留学を控えている人が、日本で事前にやっておくべき勉強は大きく7つあります。これらを出発前にある程度身につけておくことで、現地到着後の吸収力が飛躍的に上がります。
なぜ必要?
フィリピンの授業はすべて英語で進行するため、基本的な文型を理解していないと、講師の説明や質問が理解できません。
会話力も文法力の土台の上に成り立っています。
やるべきこと
be動詞(am / is / are)と一般動詞の使い分け
三人称単数(he plays / she goes)
時制(現在形・過去形・未来形)
助動詞(can, will, must など)
疑問文と否定文の作り方
おすすめ教材
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』
『一億人の英文法』
なぜ必要?
単語を知らないと、相手の話を理解できず、自分の言いたいことも伝えられません。
単語は会話の「材料」。知識が多いほど会話がスムーズになります。
やるべきこと
自己紹介(名前、出身、趣味、仕事)に使う単語
レストランや買い物で使う表現(menu, bill, size など)
道案内(turn right, straight ahead など)
数字、曜日、月、時間の言い方
目標
出発前に1,000〜1,500語を覚える
おすすめ教材
『中学英単語ターゲット1800』
『キクタン【Entry】』
なぜ必要?
英語を「読む」ことはできても、「聞く」ことが苦手な人が多い。
リスニングは慣れが大きく、出発前から耳を英語に慣らすことで現地授業の理解度が向上します。
やるべきこと
短い英会話やニュースを毎日聞く
聞いた文章を声に出して真似する(シャドーイング)
おすすめ教材・方法
NHKラジオ英会話
BBC Learning English / VOA Learning English(無料)
YouTubeの英語学習チャンネル(English Addict など)
なぜ必要?
発音が間違っていると通じにくく、会話のテンポが止まります。
自分が正しい音を出せるようになると、聞き取り力も向上します。
やるべきこと
母音・子音の発音練習
発音記号の理解
フォニックス(文字と音の関係)の基礎
おすすめ教材
『英語耳』
YouTubeの発音解説動画(Rachel’s English など)
なぜ必要?
留学初日の授業で必ず聞かれるのが「自己紹介」。
準備しておけば緊張せずに話せ、講師やクラスメイトに好印象を与えられます。
やるべきこと
名前、出身地、趣味、なぜ留学に来たのか
1〜2分程度で話せる内容にまとめる
なぜ必要?
授業の中で「何ページ」「何時」「何日」という指示は頻出。
正確に聞き取り・言えるようになっておくとスムーズです。
やるべきこと
1〜100までの数字
日付(April 15th など)
時間(quarter past ten, half past six など)
なぜ必要?
授業中や日常生活で会話を広げる基礎になります。
やるべきこと
What / When / Where / How / Why を使った質問練習
Yes/Noだけで終わらせず、1文加える癖をつける
英語のスタート地点は人によって異なります。
ここでは、初級者と中級者に分けて、フィリピン留学前に実践すべき具体的な勉強プランを紹介します。
自分のレベルに合わせて、無理なく取り組める内容から始めましょう。
対象
中学英語をほぼ忘れている
TOEIC 300〜500点未満
英語を聞いてもほとんど意味がわからない
学習の目的
基本文法の理解
日常会話の基礎単語習得
簡単な自己紹介と質問ができるようにする
具体的な学習プラン(1日1〜2時間)
文法(20分)
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』を1日2〜3ページ進める。
例文を音読して、文の形を覚える。
単語(20分)
『中学英単語ターゲット1800』を1日30〜50語ずつ暗記。
翌日に必ず復習して定着させる。
リスニング(20分)
NHK基礎英語1・2を毎日聞く。
セリフを真似して発音・イントネーションを身につける。
スピーキング(10〜15分)
毎日1分間、自分のことを英語で話す練習。
録音して聞き返し、発音や言い回しをチェック。
対象
中学〜高校英語は一通り覚えている
TOEIC 500〜700点程度
簡単な会話はできるが、表現の幅が狭い
学習の目的
語彙力の拡大
リスニングのスピード強化
複文・長文での発話練習
具体的な学習プラン(1日1.5〜2時間)
単語(20分)
『キクタン【Basic】』や『英単語ターゲット1900』で語彙数を増やす。
例文ごと覚えて実践に使えるようにする。
文法・構文(20分)
『一億人の英文法』で実用的な使い方を確認。
短文を自分で作って書き出す。
リスニング(30分)
BBC Learning EnglishやVOA Learning Englishを毎日聞く。
聞き取れなかった部分をスクリプトで確認し、繰り返し音読。
スピーキング(20分)
オンライン英会話(DMM英会話、NativeCampなど)を週3〜5回受講。
授業では習った表現を必ず使ってみる。
文法や単語の勉強も重要ですが、フィリピン留学では「知識」だけでなく「即使えるスキル」があるかどうかが、到着初日からの行動力や授業効率を大きく左右します。
ここでは、現地で必ず役立つ4つのスキルと、その練習方法を具体的に紹介します。
必要な理由
留学初日の授業やオリエンテーションで、必ず自己紹介を求められます。
しっかり準備しておくと、自信を持って第一印象を良くできます。
入れておくと良い内容
名前(First name, Nickname)
出身地(I’m from ○○.)
趣味(I like〜.)
留学の目的(I came here to improve my speaking skills.)
将来の目標(In the future, I want to〜.)
練習方法
原稿を作って暗記するのではなく、話の流れだけ決めて即興で言えるようにする。
録音して聞き返し、発音やスピードをチェック。
必要な理由
授業や生活の中で「何ページ?」「何時?」「何日?」といったやり取りは毎日のようにあります。
特に時間の聞き取りは、リスニング力向上の基礎にもなります。
練習例
数字:1〜100をスムーズに言えるようにする
日付:April 15th, July 2nd, December 31st など
時間:quarter past ten(10時15分)、half past six(6時半)
必要な理由
授業や日常生活では、相手に質問できる力が会話の広がりを決めます。
「Yes/No」で終わらせず、追加情報を伝える癖をつけましょう。
よく使う質問例
What do you usually do on weekends?
How do you get to school?
Where is the nearest supermarket?
返答のコツ
Yes/Noのあとに1文加える(Yes, I do. I usually go shopping.)
必要な理由
留学生活は授業だけでなく、日常の移動や買い物でも英語を使うチャンスです。
こうした場面でスムーズに会話できると、実践的な英語力が早く身につきます。
フレーズ例
How much is this?(これはいくらですか?)
Could you take me to ○○?(○○までお願いします)
Can I have the bill, please?(お会計お願いします)
「やるべき勉強内容はわかったけれど、続けられる自信がない…」という人は少なくありません。
留学前の事前学習は、1回の長時間学習よりも、毎日の少しずつの積み重ねが何より大事です。
ここでは、出発までモチベーションを維持しながら学習を継続するためのコツを紹介します。
ポイント
「出発までに何をどれだけやるか」を具体的に決める。
例:出発までに単語帳1冊を3周、NHK基礎英語を毎日15分聞く、など。
実践例
時間帯 | 学習内容 | 所要時間 |
---|---|---|
朝 | 単語暗記(30語) | 20分 |
通勤・通学 | ポッドキャストリスニング | 15分 |
夜 | 文法問題集+スピーキング練習 | 30分 |
「1か月で単語300語覚える」など、短期間で達成できる目標を立てる。
達成できたら小さく自分にご褒美をあげる(お気に入りのカフェに行く、など)。
ノートやアプリで「今日やったこと」を記録する。
カレンダーにシールを貼るなど、目に見える形で進捗を確認するとやる気が続きやすい。
机の上に教材を置いておく。
スマホのホーム画面に英語学習アプリを置く。
SNSで学習仲間を作り、お互いに進捗を報告し合う。
フィリピン留学は、マンツーマン授業や英語漬けの生活環境によって、短期間でも英語力を伸ばせる魅力的な学習スタイルです。
しかし、事前にどれだけ準備をしているかで、その効果は大きく変わります。
本記事で紹介した 「フィリピン留学前に勉強しておくべきこと7選」 をおさらいすると、以下の通りです。
中学英語の文法 — 会話の土台を作るための必須知識
日常会話で使う基本単語 — 1,000〜1,500語を目標に覚える
リスニングの耳慣らし — 出発前から毎日英語を聞く習慣を
発音の基礎 — 正しい音を出せるようになれば聞き取りも向上
自己紹介スピーチ — 到着初日から自信を持って自己紹介
数字・日付・時間の言い方 — 授業や生活の必須スキル
簡単な質問と返答 — 会話を広げるための基礎力
これらを日本で準備しておけば、現地では**「学ぶ時間」ではなく「使う時間」**に集中でき、同じ期間でも何倍もの成果を出せます。
また、出発前から英語に触れる習慣をつけることで、現地での心理的なハードルも下がり、積極的に授業や会話に臨めるようになります。
留学はゴールではなくスタート地点。
だからこそ、出発までの数週間〜数か月を有効活用して、土台をしっかり固めてからフィリピンへ向かいましょう。
その準備が、到着初日からの成長スピードを加速させ、充実した留学生活への近道となります。
フィリピン・セブ島留学完全ガイドについてはこちら!
ジーニアスイングリッシュ完全ガイドについてはこちら!