> > > フィリピン人の対日感情と歴史
2014/08/14

フィリピン人の対日感情と歴史

フィリピン人の対日感情と歴史

かつて日本はフィリピンを占領していた。
今から70年も前のことだ。

フィリピンを占領していたということはなんとなく知っていても、どこがどう戦場だったか、ということはいまいちわからない人も多いだろう。
(バターン攻略戦・コレヒドール島攻略戦・レイテ沖海戦・マニラ市街戦などなどかなり有名な戦闘が多くあるが、それはまた別の機会にでも。)

生徒さんの中には
「もしかしたらまだフィリピン人の中には怨みや怒りを抱いてるひともいるのでは…?」
と思っている人もいるかもしれない。

僕は機会があればいろんな仲の良い先生にそのことについて聞く。(仲が良くなければ、率直な意見をくれないからだ)
「日本はフィリピンを占領した過去がある。それも含めてフィリピン人は今、日本人をどう思っているのか?」

答えは決まって
日本人は友達だ、という。

実はフィリピンのマスコミは世界ランキング上位に位置するほど、公正と言われている。
マスコミは日本からの援助やODAなど、逐一報道している。
そして、フィリピンは日本人の観光客も多く、観光立国のフィリピンは、多くの人間が日本人に触れて、その国民性を知っている。

先生も
日本の生徒は勉強熱心だし、先生に敬意払うし、生徒としても大好きだという。

彼らも小さい頃は、おじいさんやおばあさんから、昔の日本が占領していた時代のことを聞かされて
「日本人は怖い」というイメージを持っていただろう。そういう話はよく聞く。

日本とアメリカが、勝手にフィリピン人の土地で戦争をしたのだ。
多くのフィリピン人犠牲者も出た。
だが、戦争の当事者でもない彼らの世代が、70年も経った彼らの世代が
未だに日本人に怒り・恨みを持っているということはまずない。

元来、怒りや恨みという感情を維持し続けるのは難しい。
70年間だ。
人間は良くも悪くも、忘れ、慣れていく性質を持っている。
どれだけ激しい感情を持っていてもいずれ風化してしまう。

ましてや、戦争の当事者でもない彼らの世代が、怒り・恨みを持っているだろうか?
何か特殊な事情でも無い限り、未だに日本に対してそういう感情がある事自体が不思議なのだ。

聞いた話の怖いイメージよりも
今の日本がフィリピンにどれだけ貢献し、触れた日本人がどういう人間だったか
一番わかっているのは彼ら自身だ。

とはいえ、そういう過去があったのは事実。
しっかり心に刻んでおきたい。

そんな話をしてくれた先生が、最後に「おばあちゃんから聞いた」というマクタン島(学校のある島)での戦闘の話をしてくれた。
内容は、「タミヤ(地名)からプランテーション(ホテル名)のあたりまで、たくさんの飛行機が来て爆撃した」というものだった。
みなさんがセブに来るときに使うマクタン空港だが、実は戦時中からあそこは軍用飛行場であった。

大戦初期のフィリピン攻防戦は、米軍の方針もあってほとんどルソン島に限局されていたと思うから、おそらくは末期の米軍の攻撃であろう。

調べてみたら、やはりあった。
「1944年9月13日:米軍艦載機の戦爆連合約300機が来襲、零戦24機で迎撃、敵機撃墜数7・損害9」
というものであった。

300機の米軍機と24機の日本機。
70年前のこの空で、凄絶な戦いがあったとはとても思えない。

ジーニアス イングリッシュに興味のある方は、Genius English 公式ホームページもぜひご覧ください! 料金表留学費用お見積りフォームなどもあります♪

カテゴリー

最新の記事

投稿者

記事ランキング