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2017/07/17

ミンダナオ島での戦闘…セブへの影響は?

ミンダナオ島で武装勢力と国軍が激突していますが、
セブに影響はあんまりない!!

ぶっちゃけるとほとんど影響ない…いやマジ…!
またまたぁ…ほとんどっていうくらいなら少しはあるんでしょ…?

いやあるけど…マクタン空軍基地から出撃する戦闘機の音がうるさい…だけでした…。

▼武装勢力と国軍が激突!廃墟と化したマラウイ・シティ!

いやぁ、久々ですね。
こういう真面目な、文量のある(と今のところ思っている)ブログ記事を書くのは…。
今、ちょうどブログの修正作業を始めましてね。古い情報を直したり、見やすくしたりわかりやすくしたり。
意外にも見てくれてる人多いんですよ、留学前に。
役に立つなら力をいれようってわけです。

ドゥテルテ大統領がミンダナオ島に戒厳令を発令して、ロシアから緊急帰国してからすでに2ヶ月位経ちますが
この記事をクリックした人はだいたいの概要ぐらいは知っているでしょう。

「マラウィでの戦闘は先月23日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓うアブサヤフの指導者であるハピロン容疑者を捕えようとした治安部隊の急襲から始まった。アブサヤフのメンバーらは、アジトを急襲された報復として、ISの黒い旗を掲げてマラウィ市内を荒らした。外国人戦闘員も加勢し、イスラム教徒が大半を占める同市の一部が制圧された。」(AFP)

最近ではツイッターなんかでも取り上げられ、よくリツイートされていたと思います。


いろんな理由はあると思いますが、報道しないのは基本的に日本人が戦争やテロのニュースは他人事で興味がないというのもあるでしょう。
いろいろ大きなニュースがあるタイミングでしたし、ロンドン火災などショッキングな目をひく映像が優先されたのかもしれません。
極左が元気だった昔に比べて、日本でテロが起こるわけないと誰もが思っているし、高層ビル火災の方が日本人には危険性が高く優先度が高い、という考え方も理解できます。

また、いまさら騒ぐでもなくミンダナオはもともと日常的にイスラムもしくは共産ゲリラと国軍・警察勢力で小競り合いを繰り返している地域です。
ときどきアブサヤフ構成員○名殺害・交戦で国軍兵士○名死亡みたいなニュースを目にします。

2年くらい前には、劇場で映画が始まる前の宣伝で「フィリピンでは18時間に1人、兵士が命を落とす…」みたいな動画を流していました。それくらいミンダナオでは日常的なのです。

 

事実、セブですら戦闘機が1日2回くらいうるさいだけなのだ。
戦っている兵士・警察には感謝しか無い。そして命を落とした人たちが安らかに眠れますように。

▼セブでの影響、「戦闘機」について

セブでセスナの遊覧飛行・体験操縦などができる「セブトップ」の桜井さんによると
https://ameblo.jp/cebumango/entry-12285955296.html

最近フィリピン空軍が久々に導入したジェット戦闘機「FA-50」がMk.81(250lb)通常爆弾?で爆装しているのが確認できる。
ちょうど基地から離陸し、旋回してミンダナオ方面に機首を向けると学校の直上を通過するという塩梅で、1日2回ほど、
早いときは朝6時から、昼過ぎくらいまで毎日、FA-50の腹を拝むことができる。

セブであの爆音で飛ぶ飛行機はやつしかいない。

爆音と行ってもゴォゴォというくらいで、三沢のF-2のスクランブルに比べれば大した音ではない。
起こされても余裕の二度寝である。というか三沢のスクランブル、音で窓がビリビリビリと震えるという経験を初めてした。

ところでこのFA-50、長いことフィリピンはF-5戦闘機が退役して以来、ジェット戦闘機がなかったところに
スプラトリー諸島での中国の台頭を受けて韓国から購入したものだ。
機体の方は、ロッキード・マーチンと韓国との共作のT-50練習機を戦闘爆撃機としたモデルだ。
F-16みたいな見た目なのは別に韓国がパクったわけではなく、ロッキード・マーチンが設計に手抜きしたからと言われている

プロペラ機しかなかったわけだからその導入は大歓迎されたものの
果たしてろくな地上のレーダー哨戒網もなくまともに防空の任につけるのか、中国にとって抑止力足り得るのか疑問と言われている。
フィリピン軍は南部でゲリラと戦うのが主目的であるので無駄とも言える。

実際のところ、航空支援で言えば武装勢力側の装備から言っても、2番目のビデオ冒頭のような攻撃ヘリ
(といっても高価なもののの必要はない、ビデオのようなマクダネル・ダグラスのカイユース?+ロケットポッドのようなもの)
で十分と思われ、飛行機ならプロペラのCOIN機でなんら問題ないはずだ。

わざわざ高い燃料費をかけ、遠路はるばるセブからたったの250lb通常爆弾を2発とは非効率極まりない。
せっかく新しいものを手に入れたのだから、というのもあるだろうが
乗員や基地要員の訓練、というところが大きいのではないか。
つまりFA-50にしてみれば、占拠している武装勢力はちょうどいい生きた的に過ぎない訳だ。

実際問題、航空支援はプロペラ機のエアルマッキやブロンコなどでも積極的に行われているようだ。
(急降下爆撃を現代戦でみれるのはなかなか興味深い)

「1km四方に追い詰めた」や「既に過激派は武器弾薬が尽きており」などという報道も目にしたがなぜだか、それ以降明るいニュースは無い。

どうやらまだ変わらずの戦闘のようだ。

フィリピンのIS系武装勢力、子どもや人質に戦闘参加を強要 軍発表(AFP)
「一連の戦闘では、これまでにフィリピン軍兵士と警官合わせて89人、民間人39人、武装勢力の戦闘員379人の計500人超が死亡し、40万人近くの住民が避難を余儀なくされている。」
まだまだ長引きそうだ。

なんとなく同僚に「なんでこんなに長引いてるんだ?」聞いてみたところ
「戦闘が続けば儲かるやつがいるからね、終わらないよ」と言っていた。

はてさて、陰謀論と片付けるのもあれだが、
いったいどんな人間なら過激派を焚き付けられるのか、もしくは戦闘を泥沼にできるのか
誰が利益をあげているのか
本当だとしたら現場の兵士や警察、市民はかわいそうで仕方がない。

まとめ:ミンダナオでは国軍の戦闘は日常的
今回は大規模だがセブには影響無し、平常通り

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